こんにちは、すがらです!
普段あまり気に留めないスポンサー数や何気なく見ているCMですが、最近はめっきり気になるようになってしまったのではないでしょうか?
現在フジテレビではACジャパンやサザエさんの次回予告がCM枠で流れており、『スポンサーがいなければこのままでは放送は打ち切りに…!?』と自分が見ている番組を心配されている方も多いのではないでしょうか?
企業放送枠自体の値段や放送にかかる費用などはどのくらいなのでしょうか?また、スポンサー提供がないまま時間が経ってしまった場合、どのくらいの期間まで大丈夫なのかについて気になったので調べてみました。
放送枠にかかる値段(費用)はどのくらい?
『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』など、スポンサー提供がなくなってしまったことで注目され、「大丈夫かな…」と心配されている番組はいくつかありますよね。
そもそも番組を放送するには放送枠を購入する必要がありますが、めちゃめちゃ高そうなイメージです。
個人で放送枠を買って番組を流していたといえば、『月曜から夜ふかし』に登場していたジャガー星からやってきたJAGUARさんが有名ですね。
千葉テレビで自身の番組を放送していたのですが、もともと財産に相当な余力があった方としても知られていたかと思います。
個人で放送枠を購入できる、ということはどこかに放送枠にいくらかかるのか情報があるのでは…と探してみたところ、アニメの放送枠に関する情報が出てきました。
こちらはアニメの放送枠ですが、プライムタイムと呼ばれる19時~23時と深夜帯では値段が全然違うということがよく分かります。
全国ネットワークでプライムタイム、または土日午前中の放送枠
月額8500万円(1回2125万円)
準全国のTXNネットワークでプライムタイム、または土日午前中の放送枠
月額3250万円(1話812.5万円)
関東キー局単独深夜枠
月額1350万円(1話337.5万円)
準キー局(YTV、MBS、朝日放送など)単独深夜枠
月額200万円(1話50万円)
首都圏U局の深夜放映枠
月額150万円(1話37.5万円)
北海道、福岡の深夜放映枠
月額125万円(1話32.25万円)北海道、福岡以外の地方局の深夜放映枠
月額75万円(1話18.75万円)
出典:artifact-jp.com
ちびまる子ちゃんやサザエさんは18時から18時30分とプライムタイムからは少し外れていますが、全国ネットワークの放送枠なので1番上の月額8500万円(1回2125万円)に近い金額がかかっているのではないかと思われます。
CMの放送はどのくらいかかる?
ちなみにCMの放送もかなりの金額がかかりそうですが、値段はいくらくらいかかるものなのでしょうか?
調べてみると、CMには『タイムCM』と『スポットCM』の2つの種類があるようです。
タイムCM
テレビCMを放送したいときは、その時間の放送枠を購入する必要があります。これをバイイングといいます。
バイイングの方法は、大きくわけて、タイムCMとスポットCMの2種類です。
そのうちの1つであるタイムCMは、企業が個別の番組のスポンサーとして放送するCMのことを指します。つまり、CMを放送したい番組と秒数を決めて、その枠を買う方法です。
じつはタイムCMの中にも、提供表示とPT(Participating commercial)の2種類があります。
スポンサーとして番組の前後に社名が表示される番組提供といわれるものと、提供表示を行わないPT(Participating commercial)です。
テレビ番組を見ていると、「この番組は○○の提供でお送りします」という提供アナウンスが流れることもありますよね。これを番組提供といいます。
タイムCMを実施した場合は、原則としてスポンサー名が番組内で表示もしくはアナウンスされ、その放送枠内でCMが放送されます。出典:テレビ朝日
番組放送でスポンサー提供として紹介されているのはこの『タイムCM』なんですね。
契約期間は基本的に6ヶ月間、2クールと決められており、短期集中でCMを流すということはできないそう。競合などの問題もあり、枠に空きがなければ放送できないので、スポンサー間でも厳しい戦いがあるようです。
タイムCMの値段は電波料(放送するための費用)と制作費によって構成されています。
CMを流したい番組の視聴率や放送エリア(全国もしくはローカル)、提供表示、放送する時期といったさまざまな要素で決定されるので、かなり金額は高いです。
動画制作や映像マーケティングを手掛ける株式会社Lumiiによると、1ヶ月あたり50万円から数千万円以上と幅広い金額がかかっているのだそうです。
契約期間は基本6ヶ月なので、50万円でも300万、数千万円かかっている場合はより天文学的数字になりますね。
それだけの大金がかかっているということはやはり、テレビ局にもクリーンなイメージや社会性が求められるというのも納得です。
スポットCM
スポットCMとは、テレビ局が指定した時間に放送されるCMのことです。
スポットCMは発注金額、期間、放送したい時間帯などを自由に考えて放送できます。そのため主に、期間限定のキャンペーン紹介や新商品の認知度アップ、各種イベントなどの集客を目的とした事前告知などで活用されています。出典:テレビ朝日
番組を見ていると、スポンサーとして名前が上がっていないながら流れているCMもありますよね。おそらく、それがスポットCMとして流されているのでしょう。
こちらはCMを流す企業側の予算に合わせて放送できるんですね。
スポットCMを購入するには『GRP』と呼ばれる延べ視聴率の合計を指定する、もしくは買付額を指定するの2つがあるそう。
テレビ朝日の例によると、このようになるそうです。
買付額 ÷GRP=パーコスト
200万円÷20G=10万円
タイムCMに比べてみれば確かに例としては安価かもしれませんが、それでも10万円。
視聴率が高い番組であればあるほど値段は跳ね上がるので、スポットCMだからと言って安いわけではないんですね。
もしかすると、タイムCMと同じ50万円くらいかかっているスポットCMもあったりするのでしょうか?
スポンサー提供なしではどのくらいもつものなの?
スポンサーが激減しているフジテレビですが、CMに数千万かけてくれるスポンサー企業がいないというのはかなり危機的状況だということがわかりました。
現在CMなしで放送している番組もありますが、この状態は一体どのくらいの期間なら保つものなのでしょうか?フジテレビの体力がどうなっているのか気になります。
他局のニュースでフジテレビのスポンサーがいなくなったことについて報道されているものによると、2023年のCM収入は1473億円で月間平均は約122億円とのこと。
これはフジテレビの全収入の6割であったことが報じられており、かなりのウエイトを占めていることがわかります。
また、企業全体のフジメディアHDでは業績予想が下方修正されており、売上高は5983億から5482億円と501億円の収入減、最終利益は290億円から90億円で192億円減の見込みと報じられています。
4月のFNS歌謡祭はスポンサー提供の見込みが立たず中止となっていることから、すでに状況は深刻と考えられますね。
4月ドラマの告知もされていましたが、このまま状況が改善しなかった場合、もしかしたら放送されない可能性もなくはないかと思います。
ドラマやアニメの放送状況が変わりましたら追記しますが、一刻も早く問題が解決するよう見守っていたいと思います。




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